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ベルギーからやってきた子ども向け自転車教室「ウィーラースクールジャパン」

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カリキュラム・ウィーラースクール


第三章:準備3 自転車の基礎知識と交通安全講習

スクールで最初に受ける講義の様子ここで説明するのは、スクールに参加する子どもたちが、ウィーラースクールで一番始めに受講する内容である。
大きくは「自転車についての知識を深め、自転車に対する興味を深めるきっかけをつくる」ことと「交通ルールとマナーへの理解を深める」ことが目的となる。
まずは自転車という乗りものを理解し、交通安全のための技術と知識(技能)を身につけること。そしてさらには道具を大切にする気持ちを持つ事が大切なのだ。
整備のいきとどいた(メンテナンスが出来た)自転車(機材)があれば、子どもたちは安全にサイクルスポーツ(サイクリング)を楽しむ事が出来る。

この項は、自転車操作技術、年齢の如何に限らず、初めてウィーラースクールを受講するものには必須となる。


受講する子どもたちについて

ここでは、自転車を初めて間もない小さな子どもを含む、初めて受講する子どもたちが対象。
初級レベルから中級レベルの生徒もあわせて指導する。
必ず最初にこの講習を受けさせることが大切。


カリキュラムの目的

・自転車への理解を深める

その歴史や社会的背景、しくみなどを紹介し、自転車という機材の可能性を伝える。

・安全に関する知識を深める

メンテナンスの必要性(安全に走行するための準備を怠らないこと・道具に対する愛着をもつこと)
交通安全のルールとマナー(道路交通法の確認を行う。特に歩道走行時のマナーを重点的に伝える)
安全な装備(ヘルメット、グローブ装着の必要性など)

・安全走行のためのテクニックの習得

安全に乗るためのポイントは大きく分けて以下のようなものとなる。

直進とブレーキング
ハンドルコントロール
速度のコントロール
バランスコントロール など

・自転車での楽しみ方の提案

生涯スポーツとしての自転車(競技、ツーリングなどのファンライド など)
これらを通じた、コミュニケーション などを提案できるコンテンツを準備すること


準備するもの

下記の内容をわかりやすくまとめたイラストなどを多用したボード、パソコンを使ってアニメーションなどを盛り込んだソフトなどを用意することが望ましい。
(堅苦しい講習ではなく、子どもたちが楽しんで受講できるような工夫が必要)

ウィーラースクールジャパンでは、あらかじめ用意した映像ソフトと紙芝居を利用している。
これらは必要に応じて貸し出しなどが可能(フォームから問い合わせ可能)


講習:1 自転車にまつわる様々な知識

自転車の歴史、しくみ、ヨーロッパの市民生活の中における自転車の位置づけ及び、交通ルールとマナーを写真、映像などを用い解説する

[自転車の歴史]

自転車の発明からの歴史

今から200年以上前に、ドイツのドライス伯爵が、自身の所有する森林を見回るために発明したハンドルつきの二輪の乗り物が、自転車の祖先といわれている。
まだペダルもなく、足で地面を蹴っていた。
その後、フランスでミショーがペダルを発明し、より速さを求めたイギリスで、前輪の大きなオーディナリーが流行するが、まだ高価な乗り物で、一部の金持ちや貴族の遊びであった。
その後、チェーンとギアの発明により、前後の車輪が同じサイズとなり、一般に普及しだしたのが現在より130年ほど前。
自転車は、この頃、基本的な形ができあがったとも言える。
こうした自転車の歴史を知ることで、普段何気なく乗っている自転車に対しての興味を喚起させていく。

(参考)自転車の歴史…サイクルセンター

[自転車のしくみ(技術)]

自転車は様々な技術の基本

自転車は、人の力だけを使って動かす乗り物。
発明当時から少しでも楽に速く走れるように、様々な工夫が施されている。
例えば、空気入りのタイヤ、パイプ構造、ギア、チェーン、ペダル、ハンドルなどである。
それが後の、自動車や飛行機などといった乗り物の大きな基礎となっている。
これから言えることは、自転車はあらゆる乗り物の基本であると同時に、人間の力を限りなく効率よく前に進む力に買える乗り物が自転車であるということ。
こうした自転車の歴史を知ることで、普段何気なく乗っている自転車に対しての興味を喚起させていく。

[ヨーロッパの自転車]

ヨーロッパでは自転車道などがしっかりと整備されている

ヨーロッパでは、自転車が生活の中で欠かせない交通手段となっている。町中に張り巡らされた自転車道、自転車が乗せられる鉄道のしくみ、なにより市民全体の意識が高いと言うことが、自転車を軸にしたまちづくりを可能にしている。
日本との違いを子どもたちの前で比較する。

[日本の自転車事情]

近年日本では、自転車が関わる交通事故が激増している。その最も多い理由は、自転車だけでなく、交通社会全体で、交通ルールの無知および軽視や、マナーの欠如があげられる。
日本の交通事故の現状や、マナーの悪さなどの実例を挙げながら解説し、次の講習科目である「交通ルールとマナー」へと導く。

講習:2

[交通ルールとマナー]

道路交通法に基づいて、子どもたちにわかりやすくルールの説明をする。
例えば、二人乗り、片手運転、無灯火など。
なぜその乗り方が危なくて、禁止されるに至ったのかを、明確にしながら解説する。
その中で、

・ふらふら走らないこと
・ブレーキは両手でかけること
・歩道は歩く人が一番、自転車は二番 など

出来るだけわかりやすい事例を挙げながら解説する。

[メンテナンスの必要性]

どれだけ安全に乗る知識があっても、どれだけ上手に乗れても、実際に乗る自転車が整備不良では、意味をなさない。
ここでは、自分の乗る(使う)自転車(道具)は、自分で責任をもって整備する意識を養う。
これは自転車だけに当てはまるものではない。

[安全な装備の必要性]

「自転車は転ける乗り物」

いきなりネガティブインフォメーションに聞こえるようだが、実は本当に大切な意識である。
だから転けないように、勉強して、練習する。
子ども自身でそう考えられられるように導く。

ここで重要な情報は、

・ヘルメットの必要性(頭を守る)
・手袋をつける(手のひらを守る)
・夜は明るい服装をする(目立つ服装を心がける)

あとは、手信号など、「自分のやることを事前にまわりに教える」ということも覚えさせる。

上記の項目は、自転車に乗ると同時に、自転車を通じて社会に対して視野を広げていく。
大切なのは、「自転車は交通社会の中では、一人で走ってるわけでない」ということを伝えることである。
これが<道路をシェアする>という意識の醸成につながる。


ポイント

参加している子どもの年齢にあわせた、解説内容の構成が必要。
例を挙げると、環境問題を小学校で本格的に勉強するのは、小学校高学年からになるので、低学年に話をする場合、身近な例を使い、出来るだけわかりやすく解説するのが望ましい。
中学生以上になると、ヨーロッパがいかに環境によい乗り物として自転車を社会の中に組み込んでいるかなど、オランダのまちづくりなどの実例を挙げて解説すると興味深くなる。

(2012.12.28 更新 Blacky)


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