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ベルギーからやってきた子ども向け自転車教室「ウィーラースクールジャパン」

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カリキュラム・ウィーラースクール


第三章:準備1 スクールをはじめる前に

スクールを始める前に指導者が理解しておくこと

ここではスクールを始めるにあたり、指導者が理解しておかなければならないポイントに関して説明する。
まず大切なことは、スクールに期待される機能としての基本的な要素を列記する。

スクールの基本的な機能と要素

  1. 自転車への興味や理解を深めるカリキュラム
  2. 操作技術の向上を目的としたカリキュラムの発案と実践、検証
  3. 子どものレベル管理と的確なカリキュラムの供給
  4. いつでも誰でも参加出来る仕組みを持ったカリキュラムの供給
  5. 自転車に乗った<自分>への可能性を感じさせるカリキュラム

上記の要素を確認した上で、的確に指導するためのポイントは以下のようになる。

  1. 子どもの特性を知ること
  2. スクールの準備を怠らないこと
  3. 子どもにとっての良いスクールとは何かを考えること

以下、この三点について説明する。

1)子どもの特性を知ること

これは何にでも言えることだが、子どもはその特性として、単調な作業を繰り返すうちにすぐに飽きてしまう傾向にあるため、工夫のないカリキュラムは彼らが継続して行う行為としては不向きである。
子どもには、<理論より遊び>という意識を持って、スポーツの形態やルールに適応させていく事が必要である。
簡単に言うと、子どもは、楽しい事であれば、高いモチベーションをもって取り組むことが出来るということである。
子どもたちは、自由な発想の中から生まれたゲームなどから、練習の意味を理解していく。
例えば大人のトレーニングのように理論的な事から学んでいくといった方法論は、子どもたちには当てはまらないと考えるべきである。
たとえルールがむちゃくちゃなものでも、子どもたちだけで作り上げたゲームは、実際の競技とは異なった幼いものだとしても、彼らには興味のある種目となる。
こうした様子を観察して理解した上で、子どもたちを指導していくことが重要になる。

2)スクールの準備はしっかりと

組織化された指導において、子どもたちを適切に指導するためにも、その指導者が入念な準備を行うことは大変重要である。
彼らにとって、楽しいと感じるモチベーションを与えることで、彼らはより真剣にトレーニングに取り組み、その結果、適正な成果が得られるはずである。
そのためにも、
1)安全面への配慮
2)魅力あるプログラムの構成
3)スタッフ間の意思の統一

などをはじめとした事前の準備はしっかり行うべきである。
しかしそれは、なにからなにまでお膳立てするという意味ではない。
例えばスクールの中で、子どもたちが自ら工夫していくというような、彼らの自立心を促すカリキュラムを組み入れていくことが望ましいであろう。例えば、
ただ大人から教えるだけでなく、子どもたち自身に、ルールを含めたゲーム性を持ったカリキュラムを考案させてみるというのもおもしろい。
そうした子どもたちのアイデアや希望に対して、しっかりと応えられるように、あらゆる可能性を想定し準備しておくということが肝心なのである。

指導者は、
「いつ」「何を」「なぜ」「誰と」「どのようにして」
という子どもたちからの問いかけに対して、的確なフォローが出来るようにカリキュラムを組む必要がある。
その上で、年間を通じての計画性(※)を持ったカリキュラムにしていくのが望ましい。
そして、こうしたカリキュラムは独善的なものにならないよう、多くのスタッフ(講師、事務スタッフ、協力者など)とのコミュニケーションを通じて作り上げられなければならない。

年間計画は、活動の種類によって変化し、詳細を詰めていくことが出来るように、柔軟性を持たせることも必要である。
(※:年間計画は、ウィーラースクールジャパンの本部のある美山町や神奈川県藤沢市で開催されている年間カリキュラムにて運営中)
こうした計画をうまく実行するためには以下のポイントに留意する。

1:スタッフ間の連携を密に出来る環境整備
2:スクールの目指すビジョンを明確に提示
3:スクールの反省会などを、終了後出来るだけ速やかに行う
4:子どもたちへの対応は決してぶれないこと
5:スポーツの技術面ばかりに偏らないこと
6:スクール会場などの環境を整備、維持すること

3)子どもにとっての良いスクールとは何かを常に考えること

子どもにとって良いスクールとはどのようなものか?
あえて言うならば、それは習う側である子どもたちが決めるものである。
子どもたちはスクールの中で、周囲の人と関わり、自分が持つべき責任や、その礼儀というものを自身の経験から学ぶ。
そのためにも、年齢を問わず多くの人とふれあえる集団の中でスポーツをする環境を作っていくことが求められる。

スクール中の親子のかかわり方を考える
子どもは、子どもの社会の中で成長していく。
自転車は公道を走るのが基本なので、どうしても交通事故などのリスクが高くなり、誰かに預けるというより、親が子どもの伴走をし、且つ少人数で走る機会が多い。
これはこれで大切なことはあるが、いつも親との関係だけで自転車に乗っていても、それはきっとつまらないものになってしまうだろう。
子どもに自転車を楽しい乗りものとして感じさせるためには、やはり彼らと同年代の子ども同士の関わりをつくることが必要だと考える。
そのためにも安全を確保された場所や道路で、子ども同士が楽しく自転車に関われるスクールのような環境整備が必要である。

そしてその時には、親子はできるだけ離れて活動することが望ましい。

進化するカリキュラム

このサイトで紹介しているカリキュラムは、普遍ではない。
本来、各スクールが開催される土地の地形や気候、子どもたちのここの特性や、その地域性などにより、内容は大幅に変わっていくはずである。
(例えば、都会と郊外の町では交通量その他の条件が全く変わってくるため、交通ルールなどでも覚えるべき優先順位は変わってくる)
そしてそれは、その土地の子どもたちのことを一番よく知る指導者によってアップデートされていくべきである。
このサイトに掲載されたスクールのカリキュラムは、あくまで基本的なものである。
原型と言っても良いかもしれない。

すべては経験することからはじまる。


(2013.1.4 更新 Blacky)


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