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ベルギーからやってきた子ども向け自転車教室「ウィーラースクールジャパン」

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第三章:実践1<番外> 未就学児童などの指導と補助輪はずし

補助輪つきのこどもたちへの指導こうしたスクールには、兄弟姉妹についてやってくる、補助輪をつけて走る程度の小さな子どもも多い。
そんな子どもたちにも、自転車を使ったゲームや、ちょっとした遊びを通じて、テーマをクリアしていく達成感や、自転車の楽しみを体感させる準備をしておくことは必要。
くわえて、スクールに参加したことを機会に、補助輪をはずす練習をするモチベーションをあげさせ、取り組ませることも容易になる。
なにより「自転車に乗るのが楽しそう」「ぼく(わたし)もやってみたい」という気持ちにさせるのが重要である。


補助輪はずし

自転車に親しみだした子どもたちの生涯一番最初の大イベントはなんといっても補助輪はずし。
できるだけ上手く外せるように導いてあげることで、子どもたちの自転車へのイメージも変わる。
ここでは、経験上、一番上手く行く方法を提案する。


補助輪をはずしてみよう

補助輪をはずすやり方にはいくつかある。
ここではウィーラースクールで実際に行ってきた方法を紹介するが、独自のやり方を実践されたとしても問題ない。
安全に配慮することと、子どもが「やってみたい!」という気持ちをなくさないように、うまく気持ちを盛り上げることが持続できれば、目的の9割は達成したとみてよい。
大切なのは指導する大人と子どものコミュニケーション。まずは子どもから信頼されるように声がけから注意していく。
これまでの経験では、2時間程度時間を費やせば、その場にいる約半数以上の子どもは補助輪を外して乗れるようになるはずである。


補助輪はずしの進め方

■ステップ1:補助輪をはずし、両足がしっかりつく高さにサドルを調節する
ペダルを外して、両足が地面につく高さにサドル高を調整する。

■ステップ2:自転車を押して歩き、止まるときはブレーキを握る
補助輪ヶある時はさほどブレーキを使っていないため、自転車を止めるためにブレーキを使う癖をつける。

■ステップ3:上記の動作で右や左に曲がる動作を加える
自転車を押しながらバランス良く動けるようにすることと、子どもには、わりと簡単に挑戦できるという安心感も与える。

■ステップ4:足で地面を蹴って前に進む練習を行う
補助輪を外し、それと同時にペダルも外して、足で地面を蹴って前に進む練習を行う。
補助輪を外して乗れるかどうかのポイントは、自転車に体重をかけた状態でバランスを保てるかということが大切。そのためにまずは自転車にまたがり、ひたすら地面を蹴って進む動作を繰り返す。

(ポイント)自転車が傾いてくるとハンドル操作でバランスを取る事が出来ないため、最初は補助者が右手(利き腕)でサドル、左手でハンドルを持つような形でハンドルでバランスを取る補助をすると良い。
↓(追記)
ハンドルのささえ方での注意点は、子どものバランスをとろうとする動きを妨げないこと。(力を加えすぎない)

慣れてきたらどんどんスピードを上げていく。
スピードがあがると歩幅が広くなる。その状態である程度まっすぐ走れるようになった段階を目安にして、次にペダルをつけた練習へと移行する。

↓(追記)
次のステップへの移行は、子どもの意思を確認すること。

■ステップ4:ペダルをつけて漕ぐ
自転車はペダルをこぎ続けることでまっすぐ走れる乗り物だということを子どもに伝え、できるだけしっかり漕ぐように指示し、後方よりサポートしながら走る練習をする。
↓(追記)
後方から補助をするポイントは、両肩を進行方向に対して固定しつつ、後ろから力をかけて前方にある程度のスピードを付けて押すこと。
※固定の仕方は押さえつけるのではなく、両肩に対しガイドのように両手で挟み、それ以上の傾きにならないように補助するイメージ。
これにより、肩をぶれさせないことが子どもが楽に感覚をつかむようで、片方に重心が傾くことをより防げることがわかった。
スピードも、直進に必要な程度の速度を保たないと、かえって子どもが怖がって前に進めない。

ここまでくるともうすぐ乗れるようになります。


補助輪はずしの注意点

補助輪をはずした時、それまでの乗車姿勢の影響、つまり補助輪を付けた状態でペダルを漕ぎやすくするために、サドルが高くなってる事が多いが、これは、足で地面を蹴るには少し高すぎる場合が多い。
サドルに座った状態で踵が地面に着くぐらいの高さに調節して行うと転倒しにくく地面を蹴りやすい。

ブレーキを使って止まることをしっかり理解させる。


補助輪はずしの応用

もし練習する場所が緩やかな勾配のある場所であれば、坂を下るような形で練習するとよい。
下り勾配だと、蹴る量が少なくなるため、比較的容易に楽しく出来るケースが多い。


目 的

自転車を使ったゲームや、ちょっとした遊びを通じて、テーマをクリアしていく達成感や、自転車の楽しみを体感させる。
その後、そこから一歩進んで、補助輪をはずすことで、自転車での行動範囲を広げ、さらなる楽しみを感じさせる。


補助輪付きの子どもに対する指導方法

この年代の子どもは、思い思いの動きをするので画一的な指導がやりにくいため、無理に同じ事をやらそうとせず、インストラクター自身が一緒に遊ぶ間隔で彼らとコミュニケーションをとりながら、様子を見て目的の技術習得に必要な動作を行わせるというのがひとつ。
もうひとつは、彼らの年代にありがちな「おにいちゃん(おねえちゃん)たちと同じ事がしたい」という欲求を上手く利用し、彼らのカリキュラムに対するモチベーションを上げるということも必要。

  1. あいさつ準備運動(簡単なものでよい)
  2. 自転車を降りて鬼ごっこなど…コーンで仕切ったエリア(10m四方程度)
  3. 注意事項説明(ブレーキの使い方など、ごく簡単な説明)
  4. チャレンジカリキュラム
  • みんなで走ってみる…みんなで一緒にコースを走ってみる(5〜10分)
  • 20mタイムトライアル…タイムを計ってみる(10分)
  • スクールの後半にも計測する

※簡単な計測を繰り返し、タイムがあがることで達成感を得る

  • ・    ボトルとり…(補助輪付きで片手運転が可能な子ども)

スタートして10mあたりでアシスタントからボトルを受け取る
5m程度走って、もう一人のアシスタントにボトルを返すなど

  • スラローム…小さめのパイロンで行う
  • まっすぐ走る…幅70cm程度で引かれた二本の線の間を走る(5m)

その他、ちょっとしたゲームも行う

<評価>
評価は行わない
感想を話し合う


ポイント

未就学児童には、言葉で言い聞かせるより、インストラクター自らが楽しそうに見本を示すことが大切である。
技術習得よりも、何かにチャレンジしたという少しの達成感を与えること、自転車に乗って楽しかったという印象を与えることが重要。
そのためにも、一つやり終える毎に、必ず「ほめる」「はげます」などの声かけを忘れずに行う。

(2012.7.10 更新 Blacky 執筆:木村喜久、Blacky、協力:山岸正教、競輪選手会京都支部 )




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