はじめに
10.自転車教育を実現し継続させる組織づくり
この教育活動は、組織をつくり体制を強化することを重要視していない。
なぜなら、本来このレベルの教育は、個人、地域といった小さなコミュニティで行うことが前提で、大きな組織が求心力を持って行うものではないと考えるからである。
子どもたちへの自転車教育を、より継続性を持った活動にするためには、組織的な動きができる個人個人が、それぞれが有機的につながるような体制をとって活動の軸とすることが望ましい。なぜならそうすることで、組織を維持する事に由来する様々な問題、例えば資金難などの問題に振り回されない体制をとることが可能になるからだ。
ポイントは、できるだけ多くの人がプロジェクトに関わり、負担にならないような分担を考えること。
それは、スタッフの「やって楽しい」、「関わってうれしい」という感情を大切にすること。最終的には、一部の人間にかかる負担を減らしていくことにもつながる。
人は人、自分は自分のペースで関わることが出来る、自由でフレキシブルな組織のイメージが必要である。
はじめに