指導要領

第三章 実践的プログラム

3-3 スラローム


道路を走ってるときに障害物や落下物があった場合、最小限の動作でそれらを回避するための技術。
ポールや、コーンをよけながらジグザグに走る。

目 的

体重を左右に移動することで、自転車の進路を自由自在にコントロールできるようにすることで、路面の急変に対応したハンドリングを可能にする。

方 法

2.5メートルごとに置かれたコーンのすぐ横をジグザグに、それも出来るだけ早くすり抜けるように走る。
コーンの間隔が広がれば広がるほど難易度は低くなり、逆に狭めれば難易度は高くなる。
少しイレギュラーな置き方をして難易度を上げることもできる。

ポイント

自転車はハンドルで曲がるだけでなく、体重を移動させることで、その方向を制御できる。
このカリキュラムでは、その方法を子どもたちに意識させ体験させることが重要。
コーンを左右にうまくすり抜けるためには、ハンドルを曲げるというより、曲がる方向に少し肩を入れる感じで体重をかける意識で行う。
左写真は、進行方向に向かって左へ曲がる瞬間だが、頭の位置がスタート後、ずっと同じラインをたどるのに対し、自転車は左右に傾きながら、振り子のように振れるイメージをもって走る。

  1. 自転車のハンドルは進路を変えるために使うが、緊急時、細かいハンドリングには対応しづらいため、体重移動による進路変更の方法を体験し、練習する
  2. コーンのすぐ横を走る(離れると、体重移動だけでの進路変更がしづらくなり、反応時間にロスがでる)
  3. 目線を目の前のコーンより一つ先のコーンに向ける(事前に予測しながら走る)
  4. タイヤは左右に振れながら走るが、頭の位置はスタートからゴールまで一直線になるようにする
第三章 実践的プログラム