指導要領

第3章:スクール開催実務

3-7. 具体的なプログラム(パッケージ)

プログラムの種類

ウィーラースクールのプログラムは、いくつかのパターンで構成される。

1. 一日もしくは半日使うスクール

ウィーラースクールは本来、「自転車で1日を楽しく過ごす」ことを目的としていることから、サイクリングや、ちょっとしたレースや、その他のイベントなどを組み合わせて開催することがある。
美山で行っている、「夏のサイクルチャレンジ」や「メリーもちつきマス」「チャレンジキャンプ」などが、そのパターンとなる。

2. 1時間程度のコンパクトなパッケージ

ウィーラースクールを多くの人に紹介し理解してもらうために、2007年よりイベント会場など、制限された場所と時間を活用し行われており、これが多くの人から「ウィーラースクール」として認知されている代表例となっている。

パッケージプログラム

ここでは、簡単に開催できるパッケージプログラムの紹介をする。
このプログラムは、基本的に座学と実技から構成される。

【概要】

開始から終了までのシークエンス(脚本)

【目的】

行動経済学で言う「ピーク・エンドの法則」に基づき、感情の起伏(緊張→没入→歓喜)をデザインし、次回の参加意欲につなげる。

座 学

映像機材を使えない場所では、大判にプリントした紙芝居を使って交通ルールやマナー、自転車の歴史など多彩な情報を提供する

紙芝居もしくは映像などを使ったレクチャーを行う
※紙芝居は、ある程度の大きさ(B2版推奨)が必要
内容は下記

1. 自転車をどう感じているか

子どもたちの「自転車が好き!」を引き出す、質問形式など

2. 自転車の可能性(スポーツの種類など)

ロードレースやマウンテンレース、トラックレースや、世界一周の事例などを紹介

3. 自転車の歴史

世界初の自転車ドライジーネーの誕生から現在の自転車まで、歴史を紐解きながら様々な乗り物の工業技術の基礎となった歴史をわかりやすく説明

4. ヨーロッパの自転車事情

ヨーロッパなどの先進事例を紹介

5. 日本の現状

日本での自転車の現状(交通事故多発、マナー欠如の問題など

6. 交通ルールとマナー

実際のルールの紹介

7. ルールを守る前に必要なこと

上記の本質的意味を伝える

8. 交通社会と自分

交通社会という社会の中で、自分は何をしなくてはいけないのかを伝える

9. 伝えよう自転車に乗る時の心構え

人に伝えるという提案により、自分だけの問題ではないという認識をもたせる
※希望があれば紙芝居のPDFデータを配布することは可能(要相談)

・子どもの年齢層など状況に応じて伝え方のバランスやスピードを調整

・飽きさせないこと

・一方的に話さず、子どもたちと会話を交換しながら進める

実 技

各カリキュラムを行う前は事前のレクチャーを必ず行い、どういう目的かをはっきりさせた上で体験させる

技術の基本となる三大要素をもとに、あとは自由に現場で組み立てる

1. まっすぐ走る

直進する意味をしっかり理解

2. しっかり止まる

いかなる場合においても目的の場所に慌てずしっかり停止できる

3. バランスよくのる

あらゆる状況下においても、転けないように体制を確保する

上記3点に加えて、以下の項目も子どもに積極的に挑戦させたい

4)周囲をよく見る

みんなで走るなど、周囲と関係性を持つ体験をすることで、周りにスピードを合わせる、距離を保つ、他人の挙動を予測するなどのスキルが上がる。

5)何度も挑戦する

ゲーム性を持った遊びなどを通じてモチベーションを高め、何度も反復することにより、操作スキルの向上が望める。

・楽しむことでモチベーションをもって取り組める

子どもの集中力は短い。説明は短く、すぐに実践。

・複合的な動きからあらゆる局面に対応できる技能を磨く

・達成感を味わう

・仲間と協力しあうことを学ぶ

・自分で考え、判断することを覚える

第3章:スクール開催実務