第二章 具体的な実技編
2-4. 会場を選ぶ
会場を選ぶ際の要素
アスファルト・周回コース・閉鎖されたエリア
自転車教室を行うためには、それなりの広さを持った会場を用意することが必要になるが、実はこれがスクール開催にあたって一番大きな壁となることが多い。
やはり自転車教室と銘打つ訳だから、参加する子どもたちが満足行くまで自転車に乗って遊ぶことができ、且つそこそこ達成感を感じようとすればそれなりの広さが必要になってくる。
しかし、いざ探すとしても、必要なスペースが確保出来るかと言えば、なかなか難しいのが現実である。
ウィーラースクールの場合、会場の広さとして必要と考えるのは、
- 一周約300メートル以上、幅5メートル以上の周回コースが確保出来る場所
- 傾斜の無い、完全フラットなアスファルトが確保出来る場所
この2点を目指して会場を探すのが基本となる。
これまで会場としてやりやすかった場所としては、
競輪場(トラックの内側が広場として使える向日町競輪場のような場所)、陸上競技場などがある。
土のグラウンド、競輪場、ホール内など
その他に必要な要素:トイレ、水道、日陰など
土手や、野っ原、芝生の場所などでも可能
路面の状態が悪くても、その特性に合わせたスクールの
組み立てが可能 例)シクロクロス教室など
雨天の場合
幅5m、長さ10m程度の狭い軒下や部屋の中でも、工夫次第で開催可能
体育館での開催(養生の工夫)
室内での映像講義
- 自転車競技の映像などを見せ、その映像を見た感想などを話し合う
- ヨーロッパの自転車文化の例を見せ、感想などを話し合う(※)
※オランダのハウテン市のニュータウンなどに見られる車を排除したまちづくりや、デンマークの自転車道など、市民生活の中における自転車の関わりなど、幅広い興味を持たせる資料を用意しておく
メカニックの簡単な講義など
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- 自転車のしくみ、構造を理解するため、自転車を簡単に分解する実演
- パンク修理や日々のメンテナンスの体験
車輪がなぜ倒れないか、実際にホイルをスピードを変えて転がせて倒れるまでの様子や時間を見たり、回転するホイルの軸を持って、傾けて力の入り具合を確認してみる。
広さによって、できることが変わる
緊急事態、休憩などの場所は確認しておくこと
オフロードでの活動は子どもの運動スキルを上げるのに役立つ
自転車にのることだけがスクールとは限らない。
メンテナンスの知識や経験向上や、周辺知識を増やすタイミングと捉える
第二章 具体的な実技編